トラックのサイズ

依頼する際にはトラックの容量を把握

積み込みのイメージ

チャーター便で最も使われている車両、それは軽貨物幌車になるでしょう。 この車両の荷台の一般的なサイズは長さ190センチ、高さ170センチ、幅は141センチということを覚えておくと、緊急で運搬しなければならない荷物がなんらかの理由で発生した場合にどんな車両を用意するのか、緊急便に依頼の電話をかける時にこちらの要望が受話器ごしの相手にスムーズに伝達することができるので、毎週のように急な配送の必要に迫られる職場に勤務していて自分がその手配を任される立場にいるのなら、丸暗記しておくときっと役立ちます。 ちなみに車高は2メートル50センチにもなるので、狭いトンネルだと走行できない可能性もありこの車両だとルートの制限がある、ということも念頭において到着時間の予想をしておきましょう。
線路が縦横無尽に敷き詰められていてトンネルの多い地域を配送する場合、車高のある自動車では自由に通れないコースがそこらじゅうにあるのと同義ですから、原付バイクよりも到着時間が遅くなるかもしれないのです。 その理由はトンネルの天井が車高よりも低いとぶつかってしまうからで、運転席の部分は通過できる高さでも荷台の幌がひっかかってしまうのです。
それでも無理に前進しようとアクセルを踏み込むドライバーがいたら、その幌車はトンネルを抜ける頃にはズタボロになってしまうでしょう。 一度に多くの荷物を運べて高さのある物体も運べるので便利な車両ですが、この制限があることを忘れてはいけません。 それさえ問題にしないルートなら300キロ以上積み込めて、なおかつフォークリフトの使用も受け入れてくれるというメリットのあるこの車両はかなり優秀でしょう。
チャーター便で次に多いのはワンボックス車になります。 車高は190センチで日本にいくつもあるトンネルのほとんどに進入することが可能、これが軽貨物幌車よりも扱いやすいポイントになりますが積載量は及びません。 荷台の高さは110センチで背の高い荷物は積み込みが不可能なのがやや不満という軽運送ドライバーも多く、新人ドライバーの中にはうっかりして車に載らない荷物を引き受けてしまい困った、という話もたまに聞かれます。
積載可能な重量は300キロ以上なのでこの点は軽貨物幌車にも劣りませんが、幅は130センチと少し小ぶりになります。 軽貨物幌車に勝る点は密封性能が高いので、幌車では運びにくい食料品や精密機械でも安心して任せられることでしょうか。 荷台を幌でガードしているとはいえ、お弁当やパソコンを運搬するのなら乗用車並みの荷台でなければ荷主も不安を感じてしまいます。 どれだけ急いでいようが、緊急便に頼らざるを得ない状況だろうとしても、急に雨が降ってきたり台風が接近してきたり雪が降ったり雹が降ってきた場合のことを想定すると、ワンボックスの荷台でなければ任せられない荷物もあるのです。
もしあなたがどうしても今すぐに知り合いの会社に忘れてきたノートパソコンと、ついでにダンボール3箱分のポケットティッシュを回収するため緊急便にお願いして自分の会社の事務所まで届けてもらうとしましょう。 そこで使われる車両には何を望むか、それは破損しないよう安全に運んでもらうことです。
木製のパレットに載ったレンガを300キロ運んで欲しい、そんな依頼なら軽貨物幌車のほうが積み込みも容易で手早く作業も終わらせることができるのでワンボックス車の出番はありませんが、貨物の種類や特性次第では逆にもなりうるのです。
荷台のサイズ以外で覚えておきたいこととしては、密封性に優れるのはワンボックス、湿気や多少の雨でも問題のない大量の荷物なら軽貨物幌車が適切ということです。 ダンボールで梱包されていればどちらでも問題なさそうですが、個人宅への配達だとワンボックスのほうが受け取り手も安心してくれそうなことも忘れないようにしましょう。